書評/桜乃きらほの恋愛処方箋
桜乃きらほの恋愛処方箋
著者/月見草平
イラスト/裕龍ながれ
MF文庫J/メディアファクトリー
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なんて手堅いおもしろさっ!
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良い点
主人公である・きらほの親しみやすさは、もはや一つのアイデンティティといって良いレベルに達しておりますっ。
こやつの妄想を傍から見ているだけで、にやにや笑いが止まりません(笑)
全体的に、不快感を感じさせない安定した作風は非常に好みですね。
笑わせるところは笑わせ、泣かせるところはきっちり泣かせてくれます。
第一話。
完全に朝永に惚れてしまった鞠菜が、なんともかわいらしい。
委員長と朝永のデートをぶち壊そうと四人もの狙撃スタッフを準備するなど、やけに手の込んだ方法を取るあたり、さすが金持ちですね(笑)
委員長のお弁当を食べても「全体的に満足度の高いランチだった」などと、デートをしているにも関わらずあくまで論理的な対応に徹する、朝永の朴念仁っぷりがどこか笑いを誘います。
きらほが、鞠菜に“朝永のどこが良いのか”と尋ねたときの返答も素晴らしいっ。
「……お父様に似ているとこ」
かーわいい~~~~~~~~~~っ(≧▽≦)
眼鏡を取ったら実はかわいいという委員長も良い味出してます!
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第二話では、朝永がきらほの自宅にやって来たせいで始まる妄想がコミカルで笑えました。
男の私でも、きらほの気持ちが良くわかるような気がしました。
こんな女の子、微妙にいそうです(笑)
冷徹に徹する朝永と、感情を全面に押し出すきらほの対比がうまく、読み応えがありますね。
ラストは、残念なこともあったけれど前向きという、大変好みな締め。
これは素晴らしい。
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悪い点
ありません。
退屈さや不快感を全く感じさせず、人を選ばない作風ですね。
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総評
なんといっても、安心して読んでいられる抜群の安定感が、持ち味と呼べる域にまで達していますね。
これはおもしろい!
決して大きなスケールの物語ではなく、こじんまりと良く纏まっており、どこかゆったりと癒されるお話です。
アニメでいうと、「かみちゅ!」のようなおもしろさでしょうか。(作風は全然違いますけど)
人物や文章に全然毒が無く、ただ丁寧にその魅力が描かれておりました。
最後で次回以降の伏線が張られており、続きも楽しめそうです。
MF文庫Jからは、私にとって初めての「お気に入りシリーズ」ということになりそうです。
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