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2006年10月 7日 (土)

http://app.blog.livedoor.jp/pded2srla/tb.cgi/50753874書評/キノの旅(10)

_10_1 

☆☆☆☆☆

キノの旅X

著者/時雨沢恵一

イラスト/黒星紅白

電撃文庫/メディアワークス

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実に一年ぶりの新刊です!

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良い点

ここしばらくマンネリ化が進行していたので、実はあまり期待せずに読んでいたのですが、これは素晴らしい (≧▽≦)

どれも質が高く読み応えのあるお話ばかりで、大満足でした!

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「インタビューの国」

実にキノの旅らしさが満ち溢れたお話ですね(笑)

キノが平気で「撃ち殺しました」とか「死体を見かけたときにすること」など物騒なことを口にする度に、壮絶なまでに引いてしまうインタビュアーの姿が哀愁を漂わせておりました。

こりゃ、記事にできませんよ(笑)

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「電柱の国」

たった4ページのお話ですが、オチが気に入っております。

キノに対して、電柱に関して誤解を招く物言いをしてしまったことを「恥ずかしい」と嘆く「羽虫信仰」の国の住民ですが、ごめんなさい。

「羽虫」を祭っているということの方が、よほど恥ずかしいですよwww

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「こんなところにある国」

いや、正直、まさかこんなところに国があるなんて思いもよりませんでしたよっ!(ねぇ?)

吹き出しました!

ええいっ、アホです、この作者(笑)

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「ティーの一日」「ティーの願い」

突然、シズに同行者ができていたことに驚きました。

個人的には、ティーのエピソードはイラスト部分に書かれている「ティーの願い」がツボでした!

七夕のネタですね。

帯に願いをかける国民達。

ティーの願いは『ここにいるみんなのねがいがかないますように』

これには感心してしまいました。

なのにこんなオチですか!? Σ(゚▽゚;)

反転→「どうせこんなの役に立たないから」

見も蓋もありませんねーーーっ!

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そして、10巻の半分を占める、

「歌姫のいる国」

これが、実に素晴らしい!

私にとって、今までのキノの旅でも指折りの傑作でした。

内容は、『ターミネーター・キノの旅Ver.』といったところでしょうか。

ターミネーター役は、キノ(笑)

今回は、序盤に登場する少年と少女が事実上の主人公となっていました。

とある理由で抹殺指令が出された少年少女でしたが、実に健気です!

「大丈夫だよ。安心して。――サラは僕が守るから」

どうしても悲劇的な末路を予想してしまい、目が離せませんでした。

本気で少年少女を殺しかねないので、キノが凄く怖かったですw

特に、撃たれて負傷した街の不良に「教えてくれないのなら、撃ってもいいでしょうか?」などと平気でいうキノが怖いですね(笑)

キノなら本気で撃ちかねないうえ、ついさっき撃たれたばかりの不良は震え上がりますよね、そりゃあ。

しかもとどめにエルメスがキノの声を真似て「ボクは気が短いんだ!空腹時はとくになっ」と叫んだシーンが笑えました。

台詞のあとに、「エルメスが言いました」と書かれているのが、小憎いらしいですねーーーーっ!

終盤、少年少女に対してキノが狙撃ライフル「フルート」で発砲しまくったシーンは思わず天を仰ぎました。

どうしても、二人には助かって欲しかった。

結末について、ネタバレ反転→ いやー二人が助かって良かったです。助かると予想してはいたんですけど、そこは残酷オチがデフォルト設定な『キノの旅』。

正直、予想に確信が持てなかったので、かなり夢中になって読んでしまいました。

でも良かった良かった(*´ー`)

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悪い点

特にありません。

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総評

いやーーー、10巻目という節目にふさわしいっ。

どのお話も素晴らしいクオリティでした!

相変わらず時間軸を気にしない短編集というどこから読んでもOKな作りですので、これを機会にいきなり10から読み出してもOKです。

なんと来春、「劇場版キノの旅」の放映が決定しております!

今まで、劇場版にまで到ったライトノベルは「スレイヤーズ」くらいですからね。

ライトノベルを一般的な方々にも布教するために、一役買ってくれるとラノベファンとしては嬉しいです。

キノの旅を初めて手に取ってから、早くも6年。

どうか、末永く続いて欲しいシリーズです。

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