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2006年10月 1日 (日)

書評/終わる世界、終わらない夏休み ~桜井深優の終末~

__22☆☆☆

終わる世界、終わらない夏休み

~桜井深優の終末~

著者/あきさかあさひ

イラスト/東条さかな

ファミ通文庫/エンターブレイン

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いやー青春ですなぁ……。

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良い点

前回に比べると、“似ている”というゲームとの類似点が少なくなり、ようやくオリジナルの物語として楽しめました。

叶わない恋心を抱く深優がなんともせつなかったです。

それでも、きちんと和也に告白したというのが、素晴らしくせつない。

叶わぬ恋の辛さを理由にループに戻ろうとした深優×40でしたが、その些細な感情に何気なく気づいて、後押しをした母親がなんとも良かった!

ラストといい、実に良い場面で出てきてくれます。

そう、母親に後押しされて深優が演説を始めたシーンには、キュンとさせられてしまいました。

ぐっと来ました。

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悪い点

年を取るものではありませんねー(´Д⊂)

終盤、感動的なのはわかるのですが、素直に感動できない私がいます。

少しだけとはいえ、“似ているゲーム”を思い出すような言葉が出てくるのが、私にとっては痛かったです……。

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終盤は、張り紙と垂れ幕で人を集めようとしたわけですが、それだけで何十人も集まるものなんでしょうか、と感じてしまいました。

少し群集の行動理由に、説得力が欲しかったです。

深優の演説は素晴らしいのですが、その前の和也の演説は、ちょっと……。

和也の演説を聞いている群集の中に私がいたら、「なんて怪しい宗教だろう……」と思ってしまいそうでした。

和也の努力は認めますけど、もう少し時間をかけて、和也も演説を工夫する努力をしておいた方が良かったんじゃないかな~、という気がします。

私ならそうします。

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総評

全体的に良く書けていると思うのですが、私にはちょいと青臭すぎて素直に楽しめず、残念でした。

良いお話なのですが、やっぱり元ネタが超お気に入りなだけに、どうしても比べてしまい、こちらが凡作に見えてしまいました。

ただ、前作では影が薄かった深優が意外に良いキャラで驚きました。

彼女が主人公だったおかげで、上巻よりずっと感情移入できました。

あの演説は実に素晴らしい。

でも、主演女優賞はあえて深優の母に捧げたいですね!

たった二度しか出番がないにも関わらず、素晴らしい存在感でした!

深優を後押しした最後の出番では、震えが走りましたよ。

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