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2006年10月13日 (金)

説得力のある文章にチャレンジしてみる(狼と香辛料3巻で実験)

ちょいと前に、ウパ日記のウーパーさんが書かれた記事で、

「説得力のある文章を書く」

というものがありまして、私の記事でちょっと実験してみたいと思います。

この記事から要点を抜き出すと、こうなります。

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  • 難しそうな言葉を使ってみて、この人は頭がいいぞと思わせるのは効果がある。
  • ですます口調は文体を軽く見せてしまい、説得力に欠けるのでやめた方が良い。
  • 自信を持っていれば自然と説得力が出てくる。
  • バックボーンも大事。
  • 文章の構成にも気を遣いたい。
  • 箇条書きを使うのがポイント。
  • 『確かに~~である。だが、しかし~~』のような論文の決まり文句というかテンプレを使ってみるのも良い。
  • 参考書籍があるときは紹介しておくと良い。
  • 同じようなことを既に誰かが指摘していないか予め調べておくのも有効。

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これを参考に、私がつい最近書いた「狼と香辛料3巻」の記事を改変してみます。

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(注・「狼と香辛料3巻」を読まれていない方は、何がなんだかさっぱりかと思われます。ネタバレで内容に直接触れているので御注意を)

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この記事を書いたのは、財務大臣の尾見辛次である。

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日常である序盤から、ホロとロレンスの会話が素晴らしい。

渾身の力を込めた壮絶な心理戦。

お互いにその心理を深く理解しているからこそ、成立する会話である。

心理の読み合いと駆け引きを、全て「相手をからかう」という目的に集約しているのが、恐れ入る。

最後には、いつもホロが勝利するのだがね。

誠に女人は強し。

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若き魚商・アマーティが、ホロへの結婚申請を宣言してから、若干弛んでいた物語が引き締まった。

初めこそ、無謀な告白と読者に思わせた宣言だったが、物語の進行に伴いロレンスの勝ち目が薄くなっていく展開が、絶妙かつ巧妙である。

完全にお話にのめり込んでしまった。

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故郷が滅びている可能性を知った際のホロの姿には、心を痛めた……。

どんな会話の際も、余裕を忘れなかったホロが取り乱している姿を見るのは、実に辛いものだ。

さらに口論をきっかけに、ホロがロレンスと別離する可能性が浮上した。

婚姻届にホロのサインがあることを知ったときは、読者であるはずの私まで愕然とした。

好いている女性と他人の婚姻届見せつけられて、危機感を覚えない男はいないであろう。

しかし、このシーンを境に、ロレンスのホロに対する痛烈なまでの情愛が感じられるようになった。

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アマーティに「信用買い※」という商勝負を挑むロレンス。

(※信用買いとは、現代の株式市場の株取引で実際に行なわれる「信用取引」という投資手法が元ネタである)

アマーティはこの勝負を一度は拒む。

しかし、決め手となったのはこの言葉であった。

「ホロは旅の途中、私の腕の中で三度泣きました」

ホロと出合ってからたいして日数が経過していないアマーティにとって、たとえ挑発だと理解していても断じて受け流せる類の言葉ではない。

ロレンスの手段を選ばないこの行動には、にやりとさせられた。

最早、これは卑怯と呼ばれる領域であろう。

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終盤での黄鉄鉱の価格競争の現場は、緊迫感に溢れていた。

黄鉄鉱の相場が刻一刻と移り変わってゆく様子が丹念に描かれている。

相場の行く末がロレンスとホロの運命を左右するだけに、ページをめくる手が早まるというものだ。

中でも、諦観に陥っていたロレンスに対する、ラントの激励が実に見事であった。

自らの師匠の言葉を持ち出して、子供なりにロレンスの助けになりたいという思いが伝わってくるようであった。

ロレンスに喧嘩を売ることになろうとも、あえて「ホロが好きだ」と挑発する姿には非常に心打たれた。

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そして伏線の明かされるのエピローグまで、見事であった。

ここでは、ロレンスが答えられなかった質問、「ホロはロレンスにとって、何者なのだ」という問いに対する答えが明かされる。

この答えを知ったときには、涙さえ出た。

狼と香辛料は、本当に、凄い。

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悪い点

特に留意点は見当たらなかった。

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総評

最高傑作にふさわしい質の高さに興奮冷め遣らない。

ホロの発する言葉、全てを名言集に収録したい程に、ホロは魅力的な人物であった。

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未だ読んでおられない方、ホロの素晴らしさをよく聞いて欲しい。

パタパタと振る「しっぽ」

特徴的に向きを変える「耳」

人間の域を遥かに超越した絶大な「信頼」

からかいをいとも軽く受け流してしまう「狡猾さ」

その読後感と幸福感の絶妙の混交たるや、「狼娘」の概念を一段上に押し上げるにたるものだといって過言ではない。

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この作品を読んだ感想を一言で表すと、どうなるであろう。

失礼、読了直後では、答えはたった一つしか思い浮かばない。

今ならはっきりといえる。

「言葉ではとても言い表せない」と。

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香辛料について学を深めたい方は、こちらの本はいかがであろう。

Photo_133 スパイス物語―歴史・科学・調理法

碧海 酉癸 (著), 大沢 俊彦 (著), 香村 央子 (著)

Amazonへのリンク

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書いてみた感想。

疲れたーーー(´Д⊂)

というか、いったいどんな22歳の若造が、こんな偉そうな文を書くんですかね(笑)

さて、いかがでしょうか。

以前の「狼と香辛料3巻の書評」と別ウィンドウで見比べてみると、少しはおもしろいかも?

私自身は、いつも通りに書いたアホっぽい文体の方が、好みであります。

だって書いていて気楽ですもの(*´ー`)

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でももしも「こっちの記事が絶対良い」という方がおられたら、こちらの文体でやってみようと、考えなくもありません。

記事を書く時間が普段の1.5倍かかってしまうのが、私にとって一番の難点ですが……。

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しかしそれ以前に、こんなクソ長い記事を最後まで読む気力を持った方が、果たしておられるかしら。

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コメント

何か微妙ですね。
真剣に書くなら、財務大臣…のくだりはいりませんし
参考書はスパイス物語じゃなくて、経済の本かなぁ…
逆にネタでやるなら
元記事のウパ日記の方が良く出来てるかなと…
あとネタバレがネタベレになってます。

投稿: 和 | 2006年10月13日 (金) 11:52

あはは、やっぱ付け焼き刃では駄目でしょうかねーー。

>財務大臣

「バックボーンを大事に」という項目を満たすために、一応付けておいたんですよ。
って嘘じゃ意味無いか。(笑)

>経済

それもそうですね。
今考えると、信用取引についての本にしておいた方が良かったなぁ。

書いてて思ったんですが、無理して偉そうに書いたところで所詮、若造が書いたにすぎないわけですから、どうしても説得力がつかない気がします。
やっぱり肩書きも大切なんでしょうねーーー(^^;)

その辺、ウパ日記さんはいつもどこか説得力のある文に成功していて、見事だと思わされます。

投稿: Mr.もやし | 2006年10月13日 (金) 12:10

所謂、権威効果ですね。
でもそれなら「○○も××と書いて(言って)いる」
くらいの引用でいいのではないかと。
いきなり「この記事を書いたのは…」
って丸投げしてたので驚きました。

文章に説得力をもたせるのに、肩書きとか年齢はあまり関係ないと思います。
必要なのは論理と共感ですかね。
とまぁマジレスしてみました。
22歳の若造の戯言ですのでお気になさらず。

投稿: 和 | 2006年10月13日 (金) 14:40

>必要なのは論理と共感ですかね。

なるほど。
いやでも、全くその通りですね~!
しかし、それが難しいんですよね(^^;)

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文章に説得力を持たせようとすると書いていて疲れるので、まぁあんまり肩に力を入れず、やっぱりいつもの文章で更新していこうと思います。
急に偉そうな口調にするのもどうかと思いますしw
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ただ、また別のブログを作って、別のHNを使ってそういう書評に挑戦してみるのはありかもしれませんね。
文章の勉強になりそうです。
ふーむ、ちょっと考えてみましょうかねーーー(^^)

投稿: Mr.もやし | 2006年10月14日 (土) 18:05

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