書評/ムシウタ(7)
ムシウタ 07.夢遊ぶ魔王
著者/岩井恭平
イラスト/るろお
角川スニーカー文庫/角川書店
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わ、私の…、私の詩歌はいずこへ…?
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良い点
毎度のことながら、後半からの怒涛の展開とネタばらしには驚愕させられます。
特に、中盤まではパッとしなかった愛恋は素晴らしいの一言!
有夏月が虫憑きであることに、普通に気づいていただけではなく、映像を残していた目的が明かされたシーンには驚愕させられました。
自分の命よりも使命を優先してしまう意志の強さが格好良くて仕方がありません!
あくまで記録者としての使命をまっとうし、為すべきことを全てやり遂げる。
こうして言葉にするのは簡単ですが、決して誰にでもできることではありませんね。
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悪い点
後半は完全に文句なしだったのですが、伏線張りに終始していた前半はやや冗長で、退屈してしまいました。
もう少し短く纏めても良かった気がします。
あと、今回は主人公格だった有夏月が送ってきた人生が深く描かれていないのが、残念ですね。
せっかくの主人公格なのだから、虫憑きになった経緯や、家族と離れて暮らすことになった理由や家族の現在状況など、有夏月にとって大切であるはずの事柄の設定を描けば、人物像にもっと厚みが出た気がします。
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でもそんなことは些細なこと。
本当に言いたいことはただ一つ。
詩歌を出しておくれ(切実)
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総評
前巻と同じく外伝的なお話でしたが、様々な伏線が紐解かれる後半の絶妙さには、いつもながら感嘆させられました。
前半こそ微妙だったものの、後半の盛り上がりと読後感の素晴らしさだけでも、高評価を付けるに値します!
あとがきによると、次回ではようやく主要人物達の物語に戻るようですね。
外伝も良いですが、かっこうや詩歌や初季に茶深達が進める本編も、そろそろ見たいところ。
お話が本格的に進みそうな次回は期待大です。
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