書評/僕たちのパラドクス
僕たちのパラドクス
-Acacia2279-
著者/厚木隼
イラスト/QP:flapper
富士見ミステリー文庫/富士見書房
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第18回富士見ヤングミステリー大賞<大賞>!
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良い点
23世紀からやってきた時空監査員ハルナと普通の男子高校生・高崎青葉による、タイムパラドックス・アクションです。
時空監査法院って……まんまタイム・パトロールですなぁ。
非常に読みやすかったです。大賞にしてはかなり、コメディ風味が強いですね。プロローグがまさか江戸時代とは。なかなか意表を突いてくれますなぁ(笑)御代官と越後屋のお約束なやり取りには、いきなり笑わされました。
ガーランド指数(歴史に大きな影響を与えるほど指数が高くなるというもの)が、主人公は0・83だったというのは吹きましたね。以後の歴史に一切の影響を与えず、子孫も残せないって……せつなすぎ(TД⊂)
ヒロイン・ハルナは、現代で好き勝手やりすぎ!「仕事柄もう少し、時代への影響とか考えなさいよ!」と、ツッコミたくなりました。いや、そこがいいんですけど(笑)
あと、ファンシーな喫茶店でイトゴパフェを食べてる任侠二人も素敵www
一方で、伏線が解き明かされる終盤は衝撃的でした。ネタバレなので大きく触れませんが、意外な展開でした。熱い。
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悪い点
さすがにそれはベタすぎるでしょー(苦笑)と思われるシーンがちらほら。お約束に縛られすぎている場面があるので、もう少し捻りが欲しかったですね。
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総評
おお、大賞を受賞しているだけあり、新人にしては完成度が高かったですね。かなりエンターテイメントを重視した作りでした。おもしろかったです。ちょっと無難にまとめすぎた気もしましたが。
タイムパラドックス関連の概念は、つつけば矛盾がいくらでも出てきそうですが、まあ許容範囲内。ありそうでなかったお話ですね。
一冊で終わった方がすっきりしそうな気がしますが、もし続編があるならば、いろんな過去の時代の物語も読んでみたいですね。いずれにせよ、次作を追うことは決定。
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