書評/世界平和は一家団欒のあとに
宇宙スケールの戦闘力を持つ一家が、悩みながら紆余曲折を経て、神様の運命に立ち向かうお話です。
家族の誰もが、怪獣も真っ青な戦闘力を保持しているという設定が、ユニークですね。夕食の話題で姉の話になったとき、「また宇宙にいるらしいのよ」「火星はこないだ行ったっけ」という話が普通に出てくるのが、凄い(笑)元勇者のパパ、異世界のお姫様(兼魔法使い)なママ、宇宙レベルの姉は特に強力でした。どうして高校生がドラゴンを剣で真っ二つにできるんですか(笑)
個人的には、四女美智乃が御飯について論争を繰り広げた場面、銃についてマニアックな知識を披露したシーンなどが、特に笑えました。
後半、運命を受け入れて死のうとする美智乃でしたが、「俺は世界の平和とかなんとかよりも妹のほうが一億倍大事だ」と主人公・軋人がいう一連のシーンも熱いですね。凄絶な過去と相まり、よくまとまっていました。
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悪い点
目に見える欠点こそないのですが、やや没個性。よく纏まっている反面、お話の作りや仕掛けに、ありきたりな印象を受けてしまいました。
キャラ達はなかなかに個性的、かつ魅力も感じられるのですが、突出した魅力が、個人的には感じられませんでした。
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総評
筆致は安定しています。安心して読めました。ただなかなかおもしろかったのですが、心に残るような突出した個性を感じられませんでした。全体的には、割と平凡なお話だった印象です。
読んでいておもしろかったですし、悪くはないんですが、この程度のラノベなら、今のラノベ界にはいっぱいあるんですよね……。あと個人的には、後半の神様や天の存在にちょっと違和感が。期待していた方向性(ホームコメディ)とは、違う方向に進んでしまい、残念でした。
ただ、個人的な相性はまずまず。一応次作も追ってみようと思います。
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