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2007年2月18日 (日)

書評/カーリー

Photo_184☆☆☆☆+

カーリー

著者/高殿円

イラスト/椋本夏夜

ファミ通文庫/エンターブレイン

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ライトノベルサイト杯2006下半期・シリーズ部門<第6位>

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良い点

第二次世界大戦前のインド英国領が舞台。主人公・シャーロットとカーリー織り成す寄宿舎生活のお話です。

序盤は少々退屈してしまったんですが、世界情勢や登場人物について掘り下げられた中盤以降は、かなりおもしろかったです。

カーリーが魅力的でした。普段クールで澄ましている性格の割りに、かぼちゃが苦手だというギャップが愉快で微笑ましかったです。ハロウィンの日に友人に驚かされてトラウマになったという過去が、笑えますねぇ(笑)シャーロットがエセルと話していたことに、やきもちする姿もかわいらしいなぁ。しかし、その正体にはびっくり。そう来ますか!

周囲の友人達も良いですね。唯一の日本人で父がゲイである、ミチルの「変に隠さず、堂々としていれば、弱点も弱点でなくなる」という言葉も、説得力があって良かったです。あと、実はヒル好きで腹黒な、ヘンリエッタも素敵です(笑)

ベランダでのアムリーシュとの会話や、母の謎が明かされた後半も素晴らしかったのですが、特に最高だったのはエピローグですね。生まれて初めて“自らの手で”手に入れた、友達だから。手放したりできない、という会話の流れときたら。

もう素晴らしいなぁ。

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悪い点

前述した、序盤が退屈だった点ですね。

でもそれくらいですね。

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総評

さすがにラノサイ杯で高順位なだけあり、かなり良かったです。

途中まではなかなかという印象だったのですが、最後の最後、至高のエピローグに惚れ惚れ。これは良い話でした。

とあるチャットで、「売れてないため続編が出る可能性が低い」という話を聞いてしまったんですが、これはもったいないなぁ。確かに需要が少なそうな作風ですが。名作なだけに、打ち切りはちょっとひどい。3巻も出るといいなぁ。

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