« 3/1の名言 | トップページ | 3/2の名言 »

2007年3月 1日 (木)

書評/ムシウタ(8)

8_1☆☆☆☆+

ムシウタ 08.夢時めく刻印

著者/岩井恭平

イラスト/るろお

角川スニーカー文庫/角川書店

.

.

アニメ化企画進行中!おおう9ヶ月ぶりの本編新巻ですよ!

.

良い点

今回のお話は、一人の少年と“便利屋きらり☆”の物語です。

序盤からやってくれますぜ、岩井さん。「~少女は、自らの力に怯える同化型の虫憑きの最期を見届けるにふさわしい人物だった」なんて伏線を引いてくれたおかげで、てっきり大助が死ぬ のかと勘違いして、物語に引き込まれてしまいましたよ。

日常シーンで伏線を引きながら、これまでの登場人物がちょこちょこ顔を出すサービス精神が、いやあたまりません。

大助の正体が明かされる終盤が見事。

妙な点が多いなぁと、違和感を感じていましたが、なるほどそう来ますかー。力技ではありますが、騙されました。アニメ化したとき、どうするんだろ(笑)

それにしても新キャラの同化型虫憑きが、いやあ強いこと強いこと。もしかしたら、大喰いの次ぐらいに強いんじゃ!?

.

悪い点

設定に、不自然な点がちらほら見受けられますね。

萌々のような孤児が、保護されずに放置されるなんて日本ほどの法治国家においてありえないことですし、何の後ろ盾もない少女が会社を経営できているのは、おかしいです。同化型の虫憑き2人は確かに強力でしたが、国をどうこうできるとはさすがに思えません。

って、どれも些細な要素なんですけどね。

.

総評

設定に多少の難はあれど、総じて見れば文句無しにおもしろかったです。

目が釘付けになってしまう伏線が引かれ続けたため、すっかり物語にのめり込んでしまいました。読者を欺く技術は、相変わらず一級品。今回も、清々しく騙されました(苦笑)

個人的に、かっこうの出番が少なかったのは、少々残念。出番が少なくて不憫だなぁ。

あと、岩井さん……。詩歌のこと、ときどきでいいから思い出してやってください。

|

« 3/1の名言 | トップページ | 3/2の名言 »

コメント

一言言わせてもらうとなんで、なんで「期末テスト」中に出すのか・・・・絶対図ってる泣

まぁ、なにはともあれテスト勉強とかほっちっちで読みました。
あっはっはっは。やっばい。ごめんなさいもやしさん。僕はこれ大満足の5星ですわ。
今まで外伝続きだったのが爆発したのでしょうか・・・引き込まれまくりです、自分。
もう、良いよ。バトル、バトルだよ~~。このボリューム感がたまらん!!あっという間の3時間でした。
最初っからもう戦闘描写でしょ。しかも「かっこう」。こんなの読むなっつのが無理です笑
とりあえず、内容に触れると、ダイスケの違和感は自分も感じました。というか、鯱人がテレビに出てるときになぜ「アイスホッケー」になにか戌子の面影を感じなかったのかとても奇妙で仕方ありませんでした。まぁ、それでも騙されましたけどね笑 
後、萌々とダイスケの二人の恋に感動をおぼえました。その二人の恋を断ち切ろうとしたラウとかっこうの戦闘シーンが今巻一番心にきたかもしれません。うん。素晴らしい。
次に嬉しかったことが、やっぱり「初季」の登場と「茶深」の登場です。やっぱりあの二人ははまります。イカシマス。それから今巻で自分の発見になったのが自分なんだか「鯱人」が好きなようです。いえ、これ7巻でもあったんですが、どうも鯱人のシーンに嬉しがってる自分がいるんですよね~~。やっぱり人間チックでかつ、未完成の発展途上の強さと、戌子の意思を継いでるってのがいいのかなぁ~~。

最後にもやしさん。
残念。詩歌出てきませんでしたね。というか、7巻の書評で書いてた詩歌”だけ”が出てなかったような気がします苦笑
あ、電話で少し入ってたような・・・・・え?あんなの入んない?仰るとおりです笑

投稿: SUBARU | 2007年3月 2日 (金) 12:07

>テスト勉強とかほっちっちで読みました。

ちょwww勉強しましょうよ!

>萌々とダイスケの二人の恋

いやあ、良かったですよねぇ~。

>「初季」の登場と「茶深」の登場

こういう演出は嬉しいですよね(笑)登場人物は気づかないけれど、読者にだけは伝わる絶妙な手法ですね。

>詩歌

いやー、いなくてもおもしろかったのが、またなんとも涙ですよ(苦笑)

投稿: Mr.もやし | 2007年3月 2日 (金) 21:52

久々のかっこうの出番だし、私も確かに総じて見ればおもしろかったと思います。
個性的だけど内面もキチンと描写して色物で終わらない人物達と、終盤に向かって確実に加速する物語。

がやはり、この作者の特徴と言うか、私個人に合わない作風と言うか(笑)・・・設定の無理が目立ちました。
まず登場人物が偶然出会ったり擦れ違ったりが露骨で過剰であると言うこと。
物語の肝になるものの凄さを周りのキャラが回りもった台詞で過剰に演出する事。
他作品でも顕著に見られるので、まあ、作者の個性と飲み込むのが正しいのでしょうが。

活字ならではのトリックは嫌いではないのですが、唐突に出てきた不自然に顔を隠した新キャラ。そして美少年とか元魔王の○○君より~のくだりで早々に気付いてしまったのでガックリ。(彼の名前が聞こえてこの反応は在り得ない)っていうか似たようなシチュエーションを同シリーズで使いすぎな気が・・疑って見る癖が付いてしまって(泣)

投稿: TOTO | 2007年3月 4日 (日) 01:15

コメントありがとうございます!

>設定の無理

あ、私以外にも気にする方がおられたんですねー!
ちょっと安心(笑)

>登場人物が偶然出会ったり擦れ違ったりが露骨で過剰

私は結構好きだったりしますw
ま、ファンサービスの一つとして受け取るのが吉かもしれません。

>同シリーズで使いすぎな気が

そういえば、1巻のかっこう4巻の“おうる”ときて、これで3回目でしたっけ(苦笑)
TOTOさんが気づかれたとしても、無理はありませんね。

投稿: Mr.もやし | 2007年3月 4日 (日) 01:23

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/177344/14092473

この記事へのトラックバック一覧です: 書評/ムシウタ(8):

« 3/1の名言 | トップページ | 3/2の名言 »