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2007年5月27日 (日)

書評/学園カゲキ!

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学園カゲキ!

著者/山川進

イラスト/よし☆ヲ

ガガガ文庫/小学館

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第一回小学館ライトノベル大賞・ガガガ賞受賞作!

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す、す、素晴らしいーーーーーーー!!!

これはおもしろかった。正直、大賞より楽しめました。

タレント養成高校・歌劇学園を舞台に贈る、青春ラブストーリーです。

序盤こそ、「あれ、評判の割には平凡だな」と思っていたのですが、文章に青春の香りが漂い出す中盤と、事態が2転3転する後半がもう、素晴らしくおもしろいったらもう、ありませんでした。

九月が拓海に、強引にキスしてしまうシーン、九月が事故に遭った瞬間明かされた、拓海のプレゼントのメッセージ。『会澤拓海は、橘九月が大好きです』。

そして、BSカゲキの正体が明かされたシーン。

幸せな青春の日々に隠された、生々しい現実。自らの道化具合に葛藤する拓海が、最後に出した答え。「それでも僕は好きなんだ。九月のことが、大好きなんだよ

いやあ、後半は読んでいて、思わず涙を浮かべそうになってしまいましたよ。

各キャラも、実に良い味出してるんですよね。特に、親友・雅弥のクールな表情から垣間見える情の厚い一面の数々ときたら……!!私が女なら、絶対惚れちゃいますね。

不幸な割に、ちゃっかりおいしいところを持っていく唐木も、良いなあ。典型的なお調子者なんですが、見ていて本当に楽しい。

一応、難点も挙げておきます。BSカゲキの例の番組。あれは、存在自体に無理があると思いました。人権を完全に無視しています。あんな番組が実在したら、放映どころか企画段階で、政府か人権保護団体に潰されるに違いありません。せめてここは、国の「モラルが低い」のような説明が、ぜひ欲しかった。

とか言いつつ。ガガガ文庫第一弾で、一番おもしろい作品でした。文章や設定に改善の余地が見られるものの、エンターテイメントとしてみると、非常に完成度の高い作品でした。

ただ、あまりに渾身の一作だったため、この作者の限界は、ここ止まりなんじゃないかなという危惧があります。大賞と違いあまり凄腕というイメージはなく、安定感に欠ける印象です。次作がつまらなくても、私は不思議に思いません。

願わくば、杞憂でありますように。

次作はあまり期待ないでおきますが、今作に限れば本当に素晴らしい一作でした。文句なし。

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学園カゲキ! 作者: 山川進 出版社/メーカー: 小学館 発売日: 2007/05/24 メディア: 文庫 おやおやおや? 全く期待していなかったのに想像以上の面白さだったよ? これは良いラブコメですね。 ストーリー 学校の存在そのものがタレント育成の為にあり、学校そのものが歌劇... [続きを読む]

受信: 2007年5月29日 (火) 01:03

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