書評/悪魔のミカタ666(3)
悪魔のミカタ666 3
スコルピオン・デスロック<上>
著者/うえお久光
イラスト/藤田香
電撃文庫/メディアワークス
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いやあ、熱い熱いっ。
次期生徒会長の座をかけて、舞原イハナと朝比奈菜々那のチームが、紅白に分かれて体育祭を行う――電撃文庫屈指の長寿シリーズです。
菜々那の選手宣誓、巻き起こる巨大な咆哮。
キャラ達が活き活きしていると、読んでいるこちらまで高揚させられるものなんですねえ。
菜々那の魅力により、紅組に戦力が集中。およそ2倍の人数差をつけられたイハナ率いる白組。しかし、決して不利なわけではなく、優秀な人材を迷いなく登用でき、モチベーションが高くなる分、むしろ有利である、と。戦略的な見地が上手く描かれていました。
コウの「もしも今度の『紅白祭』で、おまえに負けたら――おれは、日奈の復活を、あきらめる」という宣言。対する恕宇の「おまえが勝ったら、この私を、抱かせてやる」宣言・借り物競争で、イハナも綾も選べなかったコウの「――日奈が、いないじゃん」「……だって、あそこで、――校庭で、日奈は死んだんだぞ?」「……できるわけないじゃん」そして、ホミン視点の番外編で、コウのために、夜中おにぎりを握っていたイハナ。
短かいながら、ぎっしりと見所が詰まった一冊でした。来月発売のスコルピオン編最終章が楽しみです。
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